執務室。―先ずは日常生活!【骸ヒバ】
イタリアに在るボンゴレ本部の執務室は、10代目が就任した後に、最先端技術を用いて嘗て無い程頑丈な造りに作り替えられた。それは外敵からボスを守る為ではなく、其処に出入りする幹部連中により頻繁に行われる、"破壊活動"の度に部屋を修繕する手間を省く為であった。
最も、"破壊活動"を行う者達にとっては部屋を破壊するつもりなど無いらしいのだが、一番の被害者であるボンゴレ10代目からすれば、破壊するつもりが無いなどとは思えない。
「また、テーブルとソファを買い換えなきゃいけなくなったじゃないか……。」
今現在も部屋に入ってすぐに置いてある応接用のテーブルとソファが大破していた。
その周りに飾ってあった美術品なども修復不可能なまでに破壊されていたが。
「なんで、ここで乱闘をするんですか、ヒバリさん。」
他の部下達の手前、名前で呼ぶようにしていたのだが、つい昔の呼び方に戻ってしまった。
「その男が挑発してきたからだろ。」
と、雲雀は自身の隣に立つ男に、ちらと視線をやる。
「挑発だって分かってるんですから、それに乗らないで下さいよ……。」
「………。」
疲れた様子の自分達のボスの様子に、雲雀は反論する事を止めた。
自分にも非がある自覚があっての事だろうが。
対して、全く悪びれた様子の無いもうひとりの"元凶"に目を向ける。
「骸、お前ヒバリさんの事が好きなんだろ?なんで喧嘩なんかふっかけるんだよ……。」
「愛故に、ですよ。」
骸は言葉少なに答えるとクフフ…と、独特の笑いを洩らす。
その様子を見やると、ツナは深い溜め息を吐いた。
全く、骸の愛情表現の方法は理解し難い。尚且つ傍迷惑だ。
先程のやり取りなど犬猿の仲の相手に対する所作としか思えない。
「とにかく、ここでは、特にこの部屋では乱闘しないで下さい。喧嘩するなら必ず外で、さもなければせめてトレーニングルームでして下さい。」
2人からの返事は貰えなかった。
そもそもツナ自身も答えがもらえるなどとは期待していない。
それでも、注意せずにはいられなかったのだ。
ツナが疲労で脱力していると、タイミングを計ったようにノックの音が響いた。
そして、続けざまによく響く、声変わりしたばかりのバリトンが聞こえてくる。
「入るぞ。」
嵐の様な大乱闘にも無事だった、重厚な扉を開けて、黒スーツを隙なく着こなし、同じく黒い帽子を粋に被った青年じみた少年が入ってくる。
破壊され尽くした部屋の惨状を気にした様子もなく、その端正な顔にニヤニヤとした笑みを浮かべている。
「説教中だったか?」
いつもなら返事のある前に入って来たりしないのに扉を開けた事や、その笑みからも、中の様子をある程度分かっていたのだろう事が伺える。
「いや、かまわないよ。何?」
「急ぎの書類だ。サインしろ。」
「わかった。」
リボーンから書類を受け取ると、代々使われてきた執務机に戻る。
ざっと内容を確認し、さらさらとサインをする。
「はい。」
「あぁ。…で、こいつらどうするんだ?」
サインした書類をリボーンに手渡すと、彼は雲雀と骸に目をやる。
「暫く頭冷やしてもらおうかと思ってるけど。」
「実際に冷えてるのは体の方みたいだがな。」
リボーンはくくっと喉の奥で笑った。
雲雀と骸は零地点突破初代エディションにより、胸の辺りから下が凍っていたのだ。
「修行の甲斐があったみたいだな。」
「こんな使い方したくなかったよ……。」
ツナはがっくりとうなだれた。
そんなこんなで非日常的な、ボンゴレにとっての日常は過ぎて行く...
最後力尽きました...orz
すみませんm(_ _;)m
しかも,完全に管理人の自己満足作品です;
CPがかなり雑食です,,,
ちなみにヴァリアーは夢中心(予定)です。
もしかしたら、逆ハーになるかもです。
では,御楽しみ頂ければ幸いです。
すみませんm(_ _;)m
しかも,完全に管理人の自己満足作品です;
CPがかなり雑食です,,,
ちなみにヴァリアーは夢中心(予定)です。
もしかしたら、逆ハーになるかもです。
では,御楽しみ頂ければ幸いです。