Whimsically.

Cocktail








~♪一緒にコレ飲むびょん!」
「それ何~?」
「学校の奴らから奪ってきたんだびょん!」
「それ、自慢して良いことなの…?」
「細かいことは気にしないびょん!」
「…ま、いっか☆飲も~♪」



【Cocktail】





「で、何でこんな事になってるんですか?」

骸が黒曜センターに帰ってくると、そこには惨状が広がっていた。

「すみません。目を放した隙に……。」

千種もどう手をつけて良いか迷っていたようだった。

「骸ぉ~千種ぁ~一緒に飲もぉよぉ~おいしいよぉ~♪」
…完全に酔ってますね。アルコールなんて、何処から手に入れたんですか。」
「酔ってらんからいよぉ~!」

ろれつも回らず完全に酔っているは、頑なに酔ってないと言い張る。
が、それも酔っている証拠の一つだろう。

「分かりましたから、その飲み物は何処から持ってきたんですか?」
「犬が学校の人から奪ってきらってぇ~。」
「犬は……寝てますね。」

元凶を問い詰めようとしたが、その当人は深い眠りについていた。

「まったく。しょうのない。」
「そうですね。」

二人が呆れていると、ふと、ソファの上のの目が光った。

「むぅ~くろぉ~♪とつげきぃ~!えいっ♪」
「なっ?!」

ボスンッ

は勢いをつけて骸に飛びつくと、ソファの上に押し倒した。

「やっらぁ~♪」
?!何するんですか?!」

珍しくも焦る骸と、驚いて何も出来ない千種の姿があった。

「らってぇ~、いっつも骸から襲うからぁ~今日は私が骸を襲うんらもん~!!」
「はい?!」
「骸様…。」

さらに珍しく、うろたえる骸と、それを眺めるしかない千種の姿が垣間見れた。

「骸ぉ~……。」
っ?!」

がじわじわと骸に近寄る。

が。

ぱたっ

「「えっ?」」

すぅーっ。

「……眠った?」
「……そのようですね。」

は急に倒れると、寝息をたて始めたのだった。

その姿に骸と千種の2人はほっと安堵した。

「……お決まりのパターンですね。」
「えぇ。少し残念な気もしますが。」

骸はそっとの髪を撫でた。

そして、唐突にの背中と膝裏に手を差し込み、抱き上げた。

をベッドに寝かせてきます。犬とここの片付けをお願いします。」
「分かりました。」

こうして、事は片が付いたのだった。





END.





~おまけ~

「犬。にアルコールを飲ませたそうですね。」

「むっ骸さん笑顔が怖いびょん……。」

「質問に答えなさい。」

「あっアルコールが入ってるなんて、知らなかったんだびょん~!」

「知らなかったではありません!」

バキッ

「キャキョーン!」





紫煙様のみお持ち帰り可です。

遅い上に駄文ですみません。m(_ _;)m

返品可能ですので。

楽しんでいただけたら本望です♪



でゎっ!(脱兎)